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きのうのせんきょ

日付が今日になってから、asahi.comで発表された選挙結果を元にデータをまとめていた。こちら→  http://www.asahi.com/senkyo/local2011/data/G13.html 2011年4月10日 埼玉県議会選挙              獲得議席数   割合   議席数増減 自民        45      63%       +3 民主        11      15%             -2 公明       9       13%      +4 みんな     1       1%       -1 共産       2       3%       -1 無所属     3       4%       ? とりあえず、単純に自民党が多い。 そもそも候補者の数も 自民53 人に対して 民主25 人。 自民党当選率は 自民85% , 民主44% 。 (当選者数÷立候補者数) これは議席数の増減が微小といえど、民主の敗北という表現は避けられない。 ただ、もともと自民の地盤が強いんだと思う。 (住んでるくせによく知らないのだけど) 自民党の当選45人のうち、現職の当選は40人だからね。 ※40÷45≒0.89 → 89%が現職の当選(11%は新人) ちなみに民主党の立候補25人中新人の落選は7人(当選5人)。なかなか苦戦。 (さらにちなむと、民主の現職の当選は6人,落選は7人) 民主党の当選率は44%と低い結果…。 印象としては、自民党の数に大きな変化(躍進)は見られないから 自民党が好まれたというより 民主党が嫌われたって感じかな? なおさいたま市議選挙でも同じことやってみた。 結果だけ載せておく。 2011年4月10日 さいたま市議会選挙       獲得議席数   割合   議席数増減 自民        18      33%       +5 民主        12      22%              ...

真実が書き替えられたら

今日は最近読んだ本の話でも。 ジョージ・オーウェル『1984年』。 ビッグブラザーなる権力を持った「党」が個人を完全に監視し、異端者は拷問にかけられる世界を描いたものだった。この世界では一党独裁となっているようで「党=国家権力」と見なしてよさそう。 この党が個人を監視するのに用いられるのがテレスクリーンと呼ばれる、テレビのような監視装置。映像を流すことに加え、観ている「こちら」側の様子をカメラのように捉える、相互に送受信できるという架空の監視装置だ。 また党は過去をいとも簡単に塗り替える。自分達に都合の悪い情報は書き換えられるのだ。 考えてみれば僕達も学校で歴史を習うわけだけど、それが正しいという保障は何処にもない。習うこと自体は正しいかもしれないけど、何を教え、何を教えないかは完全に権力で決められている。日々接するニュースだってそう。NHKだから、ネットだから、枝野の発表だから正しいわけではない。 現実の話は一旦置いておくとして、ビッグブラザーは平気で嘘をつく。嘘をつくだけじゃなく、その嘘を新たな真実にしてしまう。 数年前から敵国Aと戦争をしていたのに、ある日突然AではなくBと戦争していると発表する。そうすると、今までAと戦争していたと書かれていた文書は全て消され、Bと戦争していたと書き替えられるのだ。そうして国民にBと戦争しているのだと植え付ける。 「うそだ!Aと戦争していたのだ!」 と主張すれば異端として目を付けられることになる。 一体オーウェルは何を思ってこんな国家を描いたのだろうか。 単なる社会主義・共産主義に対する反発というより、当時のイギリスの左派に対する反発がオーウェルの心の内にはあったと訳者は解説していた。もともとは貧しい労働者階級を守ろうとする左派だったのに、権力を持った途端、その権力にしがみついて堕落。結局のところ労働者は労働者として永遠に搾取される。その悲しい実態を、オーウェルは受け容れられなかったようだ。 一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) ジョージ・オーウェル http://t.co/obFlK63