リストカット社会
リストカットをしたことがある方もない方も、こんばんは。
今回は気になるニュースについて思うことがあったので、ちょっと綴っておこうと思います。
みなさんも気になっていらっしゃる「マラチオン」という農薬がアクリフーズ社の冷凍食品から検出された事件についてです。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140127/crm14012710380006-n1.htm
阿部利樹容疑者は、8年間契約社員として勤め続けたものの、待遇が悪いことや扱いが悪いことに悩まされていたようです。上のニュース記事から引用すると
>契約社員の間では、会社への不満が強かったとの指摘もある。
これらの文から
「契約社員は正社員より給料が安い」
「契約社員と正社員の間に軋轢があり、契約社員は不満を持っている」
「より給料の良い正社員になれるのは、年間で200人中3人程度」
であることがわかります。
つまり、給料が安い上に見下され、昇給や正社員化が困難であり今後ずっとその状態が続く職場であったのだろうと推測されます。
また気になるのが、引用文中の幹部の言葉。
「頑張れば正社員になれる」
労働者側は、頑張れば「誰でも」正社員になれるという意味で受け取るでしょう。一方の幹部側は正社員になれる「可能性がある」というくらいの意味で使ってるのでしょうか。いずれにしても食い違いやすい言い回しであることは確かかと思います。
阿部容疑者はこんな立場に立たされ、どんな気持ちだったのでしょうか。
阿部容疑者は49歳だそうです。1965年の生まれでしょうか?高度成長期に生まれ、小学生の頃にオイルショック、その後20歳台の頃はバブル経済も経験したのでしょう。どのような人生だったかまではわかりませんが、好景気から一転、長く続く不況と雇用の流動化の波にのまれ契約社員となったのでしょう。
今後非正規労働者による犯罪は増加するのでしょうか?(非正規労働者って括り方が良くないですね…。日々懸命に働いてらっしゃる方々が大多数なのに、まるで全員が犯罪予備軍のであるかのようです。筆者は一切そうは思っていません)
記事の中にこんな記述もありました。
>2008年に発覚した中国製冷凍ギョーザ中毒事件では、元臨時従業員の男が正社員との賃金格差に不満を持ち、待遇改善や工場への報復目的で殺虫剤を混入した。ボーナスだけでなく、給与についても「安くてやってられない」とこぼしていたという阿部容疑者の愚痴から、同じ構図が描けなくもない。
秋葉原で事件を起こした加藤智大氏も派遣社員でした。
残念ながら、人としての扱いを受けず、社会に対して恨みを持つに至る人々がいる限り、労働者による犯罪が無くなることはないものだと思います。
会社がムカつくなら会社に対して復讐すればいい、なんで無関係な人々を巻き込むんだという意見もあるでしょう。特に被害を受けた方々ならそう思われて当然かと思います。
それでも僕は、犯罪に至ってしまった人たちが単に「会社に」のみ不満を持っていたのだろうとは思えません。
社会に対する恨み。
これまでの人生で受けてきた仕打ちへの仕返し。
それが犯罪に至ってしまった人の根底にあるんじゃないかと、どうしても思ってしまいます。
犯罪をつくったのは、犯罪をさせてしまった原因は、社会にある。
社会によって、社会に向けられる犯罪が作り出される。
社会の自傷行為。
そう例えると、本当にこの社会は病んでいるんだなと思えてきます。
社会、とはつまり我々のこと。我々が社会をつくっているんです。
今回の事件について、また過去に起きた事件についても、加害者は僕ら一人一人なんだという意識を、僕は持っています。
必ず反省して、より良い世の中に変えていく必要がある、
そしてそれは可能であると信じて、これからも生きていきたいと改めて決意しました。
今回は気になるニュースについて思うことがあったので、ちょっと綴っておこうと思います。
みなさんも気になっていらっしゃる「マラチオン」という農薬がアクリフーズ社の冷凍食品から検出された事件についてです。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140127/crm14012710380006-n1.htm
阿部利樹容疑者は、8年間契約社員として勤め続けたものの、待遇が悪いことや扱いが悪いことに悩まされていたようです。上のニュース記事から引用すると
>契約社員の間では、会社への不満が強かったとの指摘もある。
工場従業員約300人のうち時給制の契約社員は約200人で7割近くを占めるが、正社員は2割程度。元従業員は「契約社員は下に見られ、正社員への不満を持っている人は多かった」と話し、ストレスで辞める人も多かったという。
「頑張って職責を果たせば正社員になれる」(同社幹部)というが、リーダーや班長になることが大前提で、正社員になれるのは、年間わずか3人程度。契約社員からは「正社員より給料が安いのに、リーダーや班長をやらされ、同じ責任を負わされるのはたまらない」との声も漏れる。
これらの文から
「契約社員は正社員より給料が安い」
「契約社員と正社員の間に軋轢があり、契約社員は不満を持っている」
「より給料の良い正社員になれるのは、年間で200人中3人程度」
であることがわかります。
つまり、給料が安い上に見下され、昇給や正社員化が困難であり今後ずっとその状態が続く職場であったのだろうと推測されます。
また気になるのが、引用文中の幹部の言葉。
「頑張れば正社員になれる」
労働者側は、頑張れば「誰でも」正社員になれるという意味で受け取るでしょう。一方の幹部側は正社員になれる「可能性がある」というくらいの意味で使ってるのでしょうか。いずれにしても食い違いやすい言い回しであることは確かかと思います。
阿部容疑者はこんな立場に立たされ、どんな気持ちだったのでしょうか。
阿部容疑者は49歳だそうです。1965年の生まれでしょうか?高度成長期に生まれ、小学生の頃にオイルショック、その後20歳台の頃はバブル経済も経験したのでしょう。どのような人生だったかまではわかりませんが、好景気から一転、長く続く不況と雇用の流動化の波にのまれ契約社員となったのでしょう。
今後非正規労働者による犯罪は増加するのでしょうか?(非正規労働者って括り方が良くないですね…。日々懸命に働いてらっしゃる方々が大多数なのに、まるで全員が犯罪予備軍のであるかのようです。筆者は一切そうは思っていません)
記事の中にこんな記述もありました。
>2008年に発覚した中国製冷凍ギョーザ中毒事件では、元臨時従業員の男が正社員との賃金格差に不満を持ち、待遇改善や工場への報復目的で殺虫剤を混入した。ボーナスだけでなく、給与についても「安くてやってられない」とこぼしていたという阿部容疑者の愚痴から、同じ構図が描けなくもない。
残念ながら、人としての扱いを受けず、社会に対して恨みを持つに至る人々がいる限り、労働者による犯罪が無くなることはないものだと思います。
会社がムカつくなら会社に対して復讐すればいい、なんで無関係な人々を巻き込むんだという意見もあるでしょう。特に被害を受けた方々ならそう思われて当然かと思います。
それでも僕は、犯罪に至ってしまった人たちが単に「会社に」のみ不満を持っていたのだろうとは思えません。
社会に対する恨み。
これまでの人生で受けてきた仕打ちへの仕返し。
それが犯罪に至ってしまった人の根底にあるんじゃないかと、どうしても思ってしまいます。
犯罪をつくったのは、犯罪をさせてしまった原因は、社会にある。
社会によって、社会に向けられる犯罪が作り出される。
社会の自傷行為。
そう例えると、本当にこの社会は病んでいるんだなと思えてきます。
社会、とはつまり我々のこと。我々が社会をつくっているんです。
今回の事件について、また過去に起きた事件についても、加害者は僕ら一人一人なんだという意識を、僕は持っています。
必ず反省して、より良い世の中に変えていく必要がある、
そしてそれは可能であると信じて、これからも生きていきたいと改めて決意しました。
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