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1月, 2018の投稿を表示しています

「告白する」と「告る」を比較してみた

先日「告る」という言葉って、いかにも現代的な言葉なんじゃないかなって思ったことがありました。 もともとは「告白する」、好きな相手に交際を申し入れる、好きであるという気持ちを伝えるという意味ですよね。 「告白する」が「告る」に変化する、つまり「白」が抜け落ちたわけです。 「告げる」という字については伝える、話すという意味合いなのでいいのですが、「白」ってどういう意味なんでしょう? 調べてみると、実は「白」も言う、告げるという意味のようなんです。 科白(セリフ)、自白、白状、なんかが当てはまるようです。 じゃぁ告白というのは同じ意味の漢字を二文字並べた語なのか。 そう思ってもう少し探ると、「白」という字はただ単に言う、告げるという行為を指すのではなく「これまで隠していたことを明らかにする」というニュアンスが含まれているようなのです。 白というのは明るい色です。 ここから、明かす・明らかにする・明るみにする、という意味合いが生まれているのではないかと思われます。 告白というのは「実は以前から好きだったんだという気持ちを打ち明け、相手に伝える」行為のことなのだと理解できます。 ではこの「白」が抜け落ちてしまうというのは、一体どういうことなんだろう? 単に「告る」と言った場合と「告白する」と言った場合の違いとは? 「告る」といった場合、「白」の字に込められていた「打ち明ける」というニュアンスが失われてしまい、重点が「相手に伝える」ことに置かれているように僕は思うのです。 かなり乱暴な言い方になりますが、告る側がもともとずっと好きだったのか、それともシックスセンスがピンときて「この人だ!」と思って告るのか、はたまた夏休みだから交際相手が欲しくて誰でもいいからと告るかは、あんまり関係がない。 そこに至る経緯はともかく、たいせつなのは伝えること。 どんなに強く想いを持っていようと、あるいは軽い気持ちであろうと、伝えなければ何も始まりません。 行動が第一。 「告る」という言葉、「白」の抜け落ちから僕はそういった印象を受けます。 実際、交際が成立するかどうかは「白=打ち明ける」ことではなくて、相互の気持ちやお互いに好意を持っているかどうかが重要なように思います。 告る前から結論は先に存在し...

ちょっくら胃カメラ受けてきた

胃カメラ(GF)受けたことがある方もない方もこんばんは。胃カメラ童貞を卒業してました。 前回の記事はこちら いきなり結論から入りますが、軽度の表層性胃炎が認められるものの、腹痛につながるような所見ではないようです。 というわけで機能性ディスペプシア(FD)と診断を受けてきました。 (EDじゃなくて‟F”Dなのでお間違いのないよう) 10月に猛烈な痛みを経験したこともあったので、胃潰瘍瘢痕くらいあるのかなと思ってたので意外でした。 ということは、胃潰瘍ってあれより痛いのか?恐ろしい…。 現在は痛みもある時とない時とあるし、慢性的なものだから薬は要らないと言ってその日は終わりました。 今回のGFでは生検という、微小な粘膜組織を採取して病理診断に出す検査を追加で行ったようです。 「行ったようです」というのは、一般的に内視鏡下の生検は実際にカメラで医師が観察した時に生検の必要の有無を判断するので、検査中に僕に同意を取られることはないし知らない間に行われてしまうものなのです。 事前には「追加検査を行うことがありますよ」と看護師から説明があります。 (もちろんここでNoといえば同意がないので追加検査は行わないのが普通です。僕は同意していました) おそらくどこの病院も同じだと思います。 ヘリコバクター・ピロリ菌の有無もしっかりチェックしてもらえるということなので安心しました。 検査結果は2週間後くらいに出るということなのでまた後日いってきます。 その他、腹部超音波や採血もしたのですが、特記すべき異常は特にありませんでした。 心配していた肝臓の血管腫の増大もなく、脂肪肝も胆石もありませんでした。 ɤ‐GTPも26U/ℓと正常範囲内。 お酒好きな方は気になる項目ですよね。 その他肝機能だとGOTとかGPTって項目を健康診断では行うはずなので、数値をチェックしてみてください。 腎臓の機能を採血でみるときは、クレアチニンの数値をみましょう。 クレアチニンが上昇していると腎機能が低下している疑いがあり、 放置すれば将来、人工透析(人工腎臓)の処置を受けに毎週3回医療機関に通院しなくてはならなくなります。 一生続きます。 失われた腎臓の機能は回復してくれません(腎臓に限った話ではありま...

初めての内視鏡

とうとう胃カメラ(GF)を受けることになってしまいました。 人生初GFです。 30代になり、アラフォーになる前から人間ドック等ちゃんと受けておかないとなと思っていた矢先でした。 口からカメラを入れるっていうのがちょっと怖くて。 以前ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影っていう検査の一種)を施行していた患者(確か結構高齢の方)が検査中に暴れていたのを目にしたので、たとえ10分程度の検査時間とわかっていても何かあったらどうしようと気が気でありません。 もちろん経鼻(カメラを鼻から入れる)も選べたんですけど、僕アレルギー性鼻炎でしょっちゅう鼻閉するので…。 経口以外選べなかったという…。 そもそもどうしてGF受けるのかなんですけど、僕がクリニックに行ったのはエコーを受けたいからだったんですよ。 実は以前に肝臓に血管腫の疑いがあるといわれていたことがあって、そのフォローアップの目的だったんです。 胃カメラ・GFっていうのは食道、胃、十二指腸を調べる検査で、肝臓は超音波とかCTを使って検査するのが普通です。 僕はお酒が好きなこともあるので、超音波をしてもらって、ついでに採血で肝機能を調べてもらえればいいかなと思ってました。 ところが上腹部にたまに痛みを感じることがあったので、一応そのエピソードも話したら「やってみる?」みたいな話になり急きょ検査の予約を取ることに! ありがたいやら予想外の出費ちくしょーやら、色んな感情が出てきて迷ったんですが結局お願いすることにしました。 検査を受けて、何も異常がないのであればそれに越したことはないですしね。 逆に何か見つかれば、それはそれで早めに発見できてよかったということですし。 変なの見つからないといいな。 では当日検査を受け終えて、気が向いたら結果報告します。

英語が話せない医者のせいで喰らったとばっちり

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最近、よくニュースで訪日外国人旅行者が増えているとききます。 日本政府観光局(JNTO)の統計によると2012年に増加に転じて以降、右肩上がりとなっていて2016年には2000万人を突破しました。 僕は観光地でもない、東京の北多摩地区に住んでいるので実感はあまりないのですが、きっと観光地やビジネス街、学生街では「増えたなあ」と感じる方も多いのでしょう。 僕の場合は、留学生用の学生寮の近くの医療機関にいたこともあって、時々外国の方もケガや病気で来た際に対応することが多かったです。 どの地域から来た方であっても、対応する際の言語は日本語か英語でした。 まずは日本語がどれくらいできるのか、日本語での対応が困難であれば英語といった順番だったように思います。 僕が当時1番困っていたのは、ドクターの中には英語で対応できない人もいることでした。 医師法19条では「診療に従事する医師は、診察治療の求があつた場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない。」と定められており、どの国から来てどの言葉を話している患者であっても、基本的には診察をしなければなりません(断ることができません)。 「正当な事由」に言葉を話せないが含まれるのか、についてどう解釈されるのかが焦点になると思います。 僕は医者でもなければ弁護士でもないので個人的な見解しか書くことができませんが、おそらく言語能力は正当な事由に該当しないだろうなと予想しています。 だいたい現代ではネットにアクセスさえすれば簡単にGoogle翻訳できてしまう時代です。 僕の知る限り「正当な事由」というのは、医師の専門外であるとか、その医療機関では設備が不十分で対応できないとか、診察待ちの患者を多数抱えていて医療機関が機能不全に陥っているとか、その医療機関のブラックリストに載ってしまっているとかです。 その医療機関のキャパシティを超えている(診察を受け入れた場合かえって患者の状態が悪化する危険がある)場合、患者が治療や病院運営を妨害する場合、という風に僕は解釈しています。 だいぶ話がそれましたが、医者が英語が喋れないせいで診察室に呼ばれたことが何度かありました。 リハビリテーション室からも呼ばれました。 ところが僕だって英語なんて日常会話くらいしか知りません...

そろそろ年金を含めた社会保障制度を学校で教えようと議論すべき件

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先日職場から請求書が届きました。 前々から来るだろうってわかっていたので、とうとう来てしまったかといった感じでした。 僕は昨年の10月中旬から休職をしていまして、11月の給料日の支払いはあったのですがついに12月、支払いがなくなりました。 一方で天引きされている社会保険関係の費用は発生しました。 具体的にいうと ・厚生年金 ・健康保険料 ・雇用保険料 ・厚生費 の4つです。 (※社会保険じゃないので含めませんでしたが住民税も。あ、でもそれなら厚生費も社保じゃないか?) 給与が出なくても支払わなければいけないのは知っていたのですが、いざ自分で負担するとなると重たく感じます。 天引きとはよくできたシステムで、引かれる方も痛みを感じることはないし、引く側にとっても心苦しくなることがありません。 今回の請求の件も、経理の方からは言い出しづらそうでした。 残念ながら僕はNHKすらきちんと受診料を払って同僚や上司にバカにされているくらいなので、先日手続きをしてきました。 ついでに市役所に行って、もし仕事を辞めたら保険料っていくらくらいになるの? というのを聞いてきました。 不勉強で僕も知らなかったのですが、国民年金の第1号被保険者ってみな同じ金額を納付するんですね。 国民健康保険(国保)のように所得によって違うのかと思っていました。 国民年金の負担はかなり減りそうです。 ただ一方で健康保険料の負担は、国保の方がわずかに大きくなるようです。 ただトータルで考えれば、辞めてしまった方が年金・保険料の負担が楽になることがわかりました。 今回の1件で、年金や保険のことは少しずつわかるようになってきてるんだなと実感しました。 思い返せば20代前半の頃はさっぱりわかっていませんでした。 でもきっと大半の人がそうですよね。(僕だけっ!? 学校で教えるべきという意見もよく見かけますし。(気のせい!? 僕もその意見に賛成です。 社会科の授業の中か、もしくは「社会保障」という科目を作ってしまってもいいと思います。 年金、健康保険、労災、生活保護、障碍者福祉、児童福祉、…。 資本主義経済を採用する以上、義務教育の段階で一度でも話をし...

天は自ら助くる者を助く

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遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。 今年は今まで以上に読んでくださる方のことを意識したブログ作成ができたらなと思っています。 よろしくお願い致します。 前回の更新から少し間が空いてしまったのですが、あまりにも体調が優れなかったので無理せず休んでました。 休んでる間は「実況パワフルプロ野球」のアプリで遊んでました。 「サクセス」で自分のオリジナル選手を育成し、能力をあげ、選手作成後は育成選手だけでチームを組んで試合をすることができます。 小学生の頃はよくやってたゲームで、懐かしかったですね。 正月にはいうほど読書できなかったのですがサミュエル・スマイルズの『自助論』を読んでいました。 「…、世界に多大なる影響を与えた人間を見ても、厳密な意味での天才、すなわち生まれつき聡明で輝かしい素質を備えた人物は数少ない。むしろ、並の能力にもかかわらず、ねばり強く努力と研究を重ねた末に名声を得た者の方が多い。」 「最大限の努力を払ってでも勤勉の習慣を身に付けなければならない。それさえできれば、何ごとにおいても進歩や上達は目に見えて速くなるだろう。」 「…日々のありふれた仕事をきちんと果たしていくことで、人間はより高い能力を身につけるものなのだ。」 このように勤勉、努力を奨励し、「人間の優劣は、その人がどれだけ精一杯努力してきたかで決まる」とまで言い切ってしまう。 スマイルズにとってその人を取り巻く環境は関係ない。 むしろ苦難こそが人間を立ち上がらせるといい、富は人々を誘惑し快楽に満ちた軽蔑すべき生活に陥らせてしまうという。 「安楽で贅沢三昧の生活は、苦難を乗り越える力を与えてはくれない。むしろ、このようなハリのない生活にひたっていれば、活力に満ちた実り多い人生を送ろうという意欲さえ失ってしまうだろう。」 天は自ら助くる者を助く、で始まるこの『自助論』はビジネス書や自己啓発としては非常に有名な一冊だ。 ご存知の方も多いだろう。 正直なところ、僕は ・努力というのは誰にでもできるものではない ・衣食住の不足や不安がなく、物事に集中できる環境があって初めて可能になる と考えているので、『自助論』を...