天は自ら助くる者を助く

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。

今年は今まで以上に読んでくださる方のことを意識したブログ作成ができたらなと思っています。

よろしくお願い致します。



前回の更新から少し間が空いてしまったのですが、あまりにも体調が優れなかったので無理せず休んでました。

休んでる間は「実況パワフルプロ野球」のアプリで遊んでました。

「サクセス」で自分のオリジナル選手を育成し、能力をあげ、選手作成後は育成選手だけでチームを組んで試合をすることができます。

小学生の頃はよくやってたゲームで、懐かしかったですね。



正月にはいうほど読書できなかったのですがサミュエル・スマイルズの『自助論』を読んでいました。

「…、世界に多大なる影響を与えた人間を見ても、厳密な意味での天才、すなわち生まれつき聡明で輝かしい素質を備えた人物は数少ない。むしろ、並の能力にもかかわらず、ねばり強く努力と研究を重ねた末に名声を得た者の方が多い。」

「最大限の努力を払ってでも勤勉の習慣を身に付けなければならない。それさえできれば、何ごとにおいても進歩や上達は目に見えて速くなるだろう。」

「…日々のありふれた仕事をきちんと果たしていくことで、人間はより高い能力を身につけるものなのだ。」

このように勤勉、努力を奨励し、「人間の優劣は、その人がどれだけ精一杯努力してきたかで決まる」とまで言い切ってしまう。

スマイルズにとってその人を取り巻く環境は関係ない。

むしろ苦難こそが人間を立ち上がらせるといい、富は人々を誘惑し快楽に満ちた軽蔑すべき生活に陥らせてしまうという。

「安楽で贅沢三昧の生活は、苦難を乗り越える力を与えてはくれない。むしろ、このようなハリのない生活にひたっていれば、活力に満ちた実り多い人生を送ろうという意欲さえ失ってしまうだろう。」

天は自ら助くる者を助く、で始まるこの『自助論』はビジネス書や自己啓発としては非常に有名な一冊だ。

ご存知の方も多いだろう。


正直なところ、僕は

・努力というのは誰にでもできるものではない

・衣食住の不足や不安がなく、物事に集中できる環境があって初めて可能になる

と考えているので、『自助論』を読んでいると時々反論したくなることは確かだ。

この本をバイブルにして部下や後輩に振りかざすような大人にはなりたくない。


しかしながら他人に考えを押しつけず、自分自身への戒めとしてならば一家に一冊くらい置かれていても良さそうなほどの良書だ。


スマイルズを読んでいて思い出したのは福沢諭吉の『学問のすゝめ』だ。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」で有名な一冊だが、冒頭のこの箇所で諭吉が言いたかったのは平等主義的な主張ではなかった。

その後に続くのは学問をしっかりするかどうかで、人の貴賤、貧富が決まるのだという内容だ。

福沢諭吉に怠け者を批判する意図があったかはわからないが、学問(実学)とは勤勉さや努力を要するものだから、スマイルズと通じるところがあるように思う。



自己啓発としてはおススメです。


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