少し早いけど2017年企業の不祥事を振り返る

人には言えない黒歴史のある方もない方も、こんばんは。夜寝る前に思い出すと「あああああ」と声をあげてしまうの直したいです。


前回ようやくタイトルのブラック社会ってなんぞという話題に触れましたが、最近三菱マテリアルでこんなニュースがありました。



この数日後には東レもニュースになり、製造業の綻びが明るみになり始めています。

2017年の企業の不祥事のニュースを少し振り返ってみます。

  • 東洋ゴム工業 シートリングのデータ改ざん(※過去にも不祥事)
  • アスクル 火災 消防法違反
  • 日産自動車 新車の完成検査を無資格の従業員が実施
  • 神戸製鋼所 アルミ製品の一部で性能データ改ざん
  • SUBARU 新車の完成検査を無資格の従業員が実施
  • 三菱マテリアル子会社3社 製品の検査データ書き換え
  • 東レ 製品の検査データ書き換え

ニュース記事を少し検索するだけでも、背景に業務の多忙や人手不足、規範意識の薄れがあったことが浮かび上がります。














また注目すべきは、ここ数年に起こったことではなく何年も前から継続的に行われていた点ではないでしょうか。

過去から受け継がれてきた慣習の場合、①法令違反だと気付かなかった・知らなかった②把握していたが正す必要がないと判断していた③把握して正そうとしたが実現できなかった④把握して正す必要があると認めていたが正そうとしなかった、の4通りのいずれかです。

①②は知識不足や認識不足、経営と現場のコミュニケーション不足③は能力不足④は単にサボタージュというか職務放棄でしょう。どのケースであっても色々残念なのですが、④が最も悪質、すなわちブラックだと僕は思います。

僕の勝手な推測ではありますが、公表は無くとも似たような問題は多くの企業で発生し、日々改善のため努力されているのだと思います。裏返していうと表に出てくるのは氷山の一角ではないかと疑っています。

そう思ってしまう理由は、さきほども言いましたが背景が人員不足だからです。
有効求人倍率は2009年から上昇を続け、2017年10月で1.55まで上がりました。
人材困難に陥っている企業が多いのだから、これからも同じような報道が出てくるのではないかと睨んでいます。













(出展:http://www.stat.go.jp/naruhodo/c1data/03_02_stt.htm

現場が追いつけなくなっている。
本来であれば業務の効率を上げる、人材を育成する、お客に待ってもらう、といった対処になるはずなのに、出てくる解決策は誤魔化しばかり。

達成困難な目標と短い期間を与えられた時、工夫して達成可能なこともあるかもしれない。

しかし毎回毎回そんな上手く事が運ぶわけがない。

無駄を省いていたつもりが、実は必要なはずのものまで一緒くたに省かれてしまう。

僕らが省いてきたものは、一体何だったのだろう。

表向きの数字以外すべて捨ててしまっているんじゃないだろうか。

これが日本の新自由主義の末路かもしれません。















ちなみに、自動車の無資格者の完成検査の問題って「無資格の検査でも問題がないなら法律の方を変えろって話じゃない?」「法律が時代遅れだ」という批判もあると思います。っていうかあります。ググればそういう記事いっぱい出てくると思います。
僕自動車業界にいたことがないので、この論点については口を閉ざしてしまうんですけど、コンプライアンスの観点からは「決められたルール通りやらないかんでしょ」という話なので、ちょっとこの議論はここでは避けさせていただきます。

変わるべき法律が古いまま放置され、労働者にも消費者にもデメリットを押し付けているのであればそれもブラック社会の一面になるんですけどね。
今日はそういう話ではないので。

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